ファランヘ党―スペイン・ファシズムの歴史
- 作者: スタンリー・G.ペイン,小箕俊介
- 出版社/メーカー: れんが書房新社
- 発売日: 1982/08
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日本ではいまいちマイナーな感じがするスペイン内戦。
政府軍(共和主義者からアナキスト)VS反乱軍(ファシスト)という
二元論的な構図を打ち砕き、一種の神話にすぎないことを示してくれる良書であった。
単なる弱小政党にすぎず、創立者のホセ・アントニオに至っては、
内戦初期段階に“共和国政府”による無理矢理な罪状で処刑されてしまった
ファランヘ党がなぜ支配政党になったのか、明快に理解できる。
とはいえ、慣れないスペインの人名等々が続出するので、
何度も読み返すハメになってしまった。